哀しみキメラ1

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新人の中で、あらすじ見ないで電撃の缶詰見せてどれがいいか家族に聞いたら
弟と母がこれを選んだというどうでもいいことを前置きにはじめたいと思う。 まあぶっちゃけ絵的に見て終わってると思ったんだよね。だってあれじゃんよくわからないじゃん。
この萌え絵大量生産時代にぽっつり浮いた萌えとはかけ離れているなんか普通のというか、
大人のコミックスのシリアス版に出てくるような微妙さ満点の絵じゃん。 まあ絵で拒否するのはいつものことで、
しょうがなかったんだけど家族がそろってこれを選ぶもんだからそらあ読んでみなくちゃ分からないだろう。 ということで買ってきて読みました。 最高でした。 鬱です。どうやら鬱らしいです。 まあ表紙を見たらその雰囲気はすっごい伝わってくるけど、まあ鬱でした。 まあ知っての通り、このわたくし沖山龍花は当然の如く鬱展開大好きなので
もうこれはつぼに入りまくりました。(知らないという人は過去の読了記事をがんばって見るように。) まあそのなかでもトップに躍り出た最強キャラは十文字で、
この本の中でキャラ投票をしたら確実に一位になること請け合いの最強の性格のキャラですってば。 だってねえ。 主人公を敵視していて、いつも突っかかってきて、みんなが人間のミカタだって言ってる最中に、
一人で化け物宣言して普通の人間襲うとか言っといて、 実の所は一番みんなのことを考えてたっていうまあありがちなベタベタなとっても損な役回りだけど、
それでも俺はこういうキャラは嫌いではないし、むしろ大好きといいたい。
(別にカップリングとかそういうことじゃなくてだな・・) まあそういうことで、キャラに燃えたし、絵なんかどうでもよくなるほどに物語がツボにはまって、
しかも最初の展開の速さと、そこからのぽんぽん飛ぶような無駄のない話の流れがいい。 最後のそれぞれの決意と、それぞれの意志と、そういうまあどうでもいいことは置いといて。 十文字の報われない行動。いくらやってもどうしようもない八倉のかばい。紗也と純の絶対的な価値観の相違。 そんな鬱要素満載の展開にはそれはもうもうもう。燃えるしかないわけで、 そんなわけで。 上の中の中。 結構好きですよこれ。 絵以外。
2006/2/12
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