狼と香辛料

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あ、ダメだこれ。 面白すぎる。 やばいです隊長。まいじゃーで著しく押しているので買って読んでみたらおかしいです。
このレベルは明らかにおかしいです。 もうオレには文章力とかそういう細かいことは分からないけど、そんなことはどうでもいいくらいの面白さです。 まず、タイトルのセンスが良い。好み。 次。絵が強すぎる。なんだそれ。狙いすぎだから。目次の所のホロとかかわいすぎるから。 次。キャラクターが生き生きしてる。 行商人という職業をよく調べているようで、ちゃんとした土台作りと、キャラクター作りが出来ている。 狼の人化というものを使いながら、前半部分でそれを証明するために十数ページ使ったものの、
中盤ではそれを意識させない、まあつまりは、不自然に意識させないような扱い方をしていて、
というのは、狼ということが必然的に必要になる事態になるまで完全に普通にすごしているという
、わざとらしさのなさが、オレのツボにどんどんはまっていく。 狼というよりむしろ、日常会話で使われた設定は年をとっているということで、そのことを使った日常会話でのばかしあいや、からかいあい。
大人という立場であった主人公がからかわれるというそういう逆転的なことがあっていっそう面白さを引き立てる。 全体的にさっき言った「わざとらしさ」が全く漂ってなくて、とてもいい雰囲気であった。 「わざとらしさ」というのはオレ的主観で感じていることなので説明するのは難しいのだが、
あえて言うなら、「ある一定のの設定や事柄を強調したいがためだけに起こる出来事や会話」とか、
「いかにもこういうときのために作ったというようなセリフ」とかそういうこと。
商売のこともしっかり調べてあるようで、おもしろい。 読者を置いてけぼりにするような設定や会話というのはよんでいて何故かわくわくしてくる。
それに関してこの話は十分条件を満たしていた。 難しい貨幣の価値とその変動による儲け話。誰がどうすればどう思ってその結果どうなるのか
、という推理を主人公がして勝手に話がどんどん進むこと、 そういう難しそうなものが好きなお年頃のオレは、なんかそこだけでもツボにはまっていたかもしれない。 加えて、ホロの一人称がわっち、二人称がぬし。 こんな最高のことってありますか? なんか天国にいるような気分です。 口調がくどくなるかと思っていたら最後までしっかりだれずに話が続いていてよかった。 展開的にはまあ最後に元に戻るというのは完全無欠に予想できるけど、
それより前のところらへんが普通先が読めない展開。さらわれる前も感動部分があったりと、ホントに楽しませてくれます。 さりげなくホロがツンデレだったとは予想外だったがな。 まあそんなかんじで。 上の上の中(=半分の月がのぼる空6) 面白すぎだもん あきらかに大賞間違っただろ・・・。 ではまた。
2006/2/13
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